松山市立図書館で『さるのこしかけ』
さくらももこさんが亡くなられてから、貸し出し中ばかりで空っぽだった図書館の棚に、久しぶりに見つけた可愛らしい表紙。『もものかんづめ』の続編にあたる、さくらももこさんのエッセイ集『さるのこしかけ』を松山市立中央図書館で借りて読みました。
『さるのこしかけ』では、24編のエッセイが読めるのですが、再読して良かったとしみじみ思えたエッセイは、
・「フケ顔の犬」
・「いさお君がいた日々」
以上の2編が素晴らしく良かったです。他のエッセイも面白いのですが、特にこの2編からは、さくらももこさんの純粋さとか感性のルーツみたいなものが伝わってきました。
『さるのこしかけ』が発刊されたのは、1992年。さくらももこさんが活躍された1990年代は、平成が始まったばかりの頃で、昭和の元気いっぱいの感じとバブルのムードもまだ残っていて景気もまだまだ良かったように思います。
テレビで「平成最後の年」というフレーズが連呼され過ぎて、少しウンザリしていましたが平成の幸せな時代をゆっくり振り返ることのできる1冊でした。
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