色にまつわる本

松山市立図書館で借りてきた色にまつわる本です。1900年代の古い書籍もあれば、今年の春に出版されたばかりの新刊もあります。

『色彩の力 色の深層心理と応用』は、心理学者デボラ・T・シャープ女史が世界の色彩心理研究のエッセンスをまとめたもの。子供が選ぶ色の意味や、労働者と富裕層が選ぶ色の違い、病院での色彩設計などの話が読めました。商業デザインで色に携わっている人には面白い情報かもしれません。

『日本の色のルーツを探して』は、『フランスの伝統色』などの著者である色彩文化研究者 城 一夫さんによる日本の色の歴史解説書です。14の色についての歴史的なエピソードが豊富な画像資料と共に学べます。日本人の色彩感覚を育んだ絵画や陶芸、映画、ファッション、車、食品、パッケージデザインなどが色別に並べられた紙面は、うっとりするほど美しく鮮やかでした。

『色の辞典』は、ブックデザイナーの新井美樹さんが解説する世界の伝統色367色の由来や歴史が、おしゃれなイラストと一緒に楽しめるコンパクトな辞典です。色見本でもあるイラストが、とにかくカワイイ!著書の新井さんは、あとがきで「キュートなイラスト」と書かれていました。

印刷用のCMYK数値も併記されているのでデザイナーさんにも重宝しそうですが、部屋に飾って眺めたいインテリアのような本です。ギフトで贈られたら、きっと嬉しいはず。

この3冊は、けっきょく欲しくなって自分ギフトとして購入することにしました。特に、『色の辞典』は表紙をめくって色鉛筆がどうなっているのか見たかったので。(図書館独特の粘着カバーで見られないのでした)

松山市立図書館には、色にまつわる本が色彩学や心理学、デザイン関連の棚などのあちこちに置かれていて充実しています。本当にありがたい存在です。良書は必ず地元の本屋さんで買いますから、どうぞこの幸せな図書館システムを継続して欲しいと願っています。

松山市立中央図書館


色とストレスの関係

愛媛県松山市で、『色とストレスを考える小さな新聞』を発行しています。気楽に色を選ぶ30秒ストレスチェックなどを発信中。