『坊っちゃん』と母の怒り
せっかく松山市に住んでいるので、夏目漱石の『坊っちゃん』を読んでみました。
教科書で読んだ以来かもしれません。
あらためて読んでみると、松山のことがずいぶんひどく書かれている気がしてショックでした。
昔の話だとしても、「野蛮な所だ」とか「つまらん所だ」とか、「利口な顔はあまり見当たらない」とか・・・。
松山から東京へ帰っていく最後には、「不浄な地を離れた」、「ようやく娑婆に出たような気がする」とまで書かれていて呆然としました。
実家に帰った時、「坊っちゃんは、松山をバカにしている内容だ」という話をしていたら、母が急に怒り出しました。母いわく、あんな素晴らしい文学作品にケチをつけるな!とのこと。
けっこうな迫力で一喝されたので、坊っちゃんの話はそれで終わりにしました。
母は神奈川県で生まれ育った人で、松山には2,3回ぐらいしか来たことがないので不思議です。
母の怒りは謎ですが、松山市民は読み直してもっと怒ってもいいと思います。
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